ケーススタディ

連鎖倒産の危機に見舞われたケース

今から20年以上前、1990年代までの企業間の取引においては、多くが手形による決済が主流でした。この流れは、当時私が経営していた会社と倒産した広告代理店S社との取引にも当てはまっていました。私の会社では、顧客から受け取った手形を主な外注先に対し、裏書きを行って手形を流通させていました。

しかし、S社が倒産した翌日には、この情報が外注先に伝わってしまい、外注先からは我先にと私の会社に押しかける者が現れました。彼らの要求は明確で、「この不渡り手形を引き取って、今すぐ現金決済してほしい」というものでした。事実、強い口調で強要される場面もありました。

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